親が高齢になればなるほど、様々な心配事が増えますよね?例えば、離れて暮らしていると「知らない間に、何かあったらどうしよう・・・」と不安になる人も多いはずです。
頻繁に顔を見に行くことができれば安心ですが、なかなか難しいのが現状ではないでしょうか?日々の生活に忙しくしていたり遠いところに住んでいたりなど、事情はさまざまです。
特に、高齢者の自宅での事故は意外に多いのです。離れて暮らす親が心配!
そんなときに役立つアイテムが「見守りカメラ」です。カメラ機能によって親御さんの様子が把握でき、異変や事故にすばやく気づくことができますよ。
そこで今回は、見守りカメラの基礎知識や選び方、ネット環境がない場合の選び方をお伝えしたいと思います。
高齢者向けの見守りカメラは何ができる?
まず基本として、見守りカメラには見守る対象の様子を映す「カメラ機能」があります。
さらに、製品によってはカメラ機能だけでなく、別の便利な機能を備えているものがあります。
どんな機能があるか、一例を紹介したいと思います。
基本のカメラ機能
生活の様子などがリアルタイムで確認できるため、なにか事故があったり異変があったりすればすぐに気づくことができて安心です。
会話機能
カメラに内蔵されているマイクを通して会話ができます。直接、顔を見ながら話をすることで「些細な変化」など、異常の兆候に気が付くこともできたりします。
また、体調を崩し手助けが必要な場合などは、マイクに向かって助けを求めることも可能です。
異常検知機能
なにか異常な音がしたりおかしな動作が検知されると通知が送られてくる機能です。
たとえば高齢者が転倒したような大きな音が検知された場合、お知らせが届くため、早い段階で事故に気づけます。
ネット環境が無しの場合(wifi無し)見守りカメラの選び方
ところで「見守りカメラ」といえば、Wi-Fi環境が必要だと思っていませんか?一人暮らしの高齢者の家にネット環境が整っているところはそう多くはありませんよね。
見守りカメラのためだけにWi-Fiを契約することを考えると二の足を踏む人も多いでしょう。実は、ネット環境がなくても使える「見守りカメラ」があるんです。
カメラ本体にSIMカードが内蔵されているのでWi-Fiは不要です。携帯電話やスマホがWi-Fi無しでも通信できるのと同じだと考えるとわかりやすいでしょう。
まずは、選び方のポイントを説明します。
画質が粗すぎないこと
せっかくカメラで様子を見ることができても、画質が粗かったりぼやけてしまっていたりすると、役に立たないことがあります。
- 部屋でトラブルが起きていないか?
- 顔色など様子がおかしいことはないか?
これらを確実に把握できる画質のものを選びましょう。一般的には200万画素数以上あるものがおすすめです。
画角が広いこと
映る範囲が狭いとカメラで映らないところで何かあっても様子がわかりません。なるべく死角ができないように、広い範囲が映るものをおすすめします。
夜間の撮影が可能なこと
高齢者の方は、寝ていても何度もトイレに起きたり、夜中に緊急事態が発生することも十分あり得ます。暗闇でも撮影できる機能があると何かあったとき、すぐに対応できますね。
双方向に会話が可能
見守っている側から声をかけられることで、一人暮らしの親としても安心感があるのではないでしょうか。
顔を見ながらお話もできるので表情や顔色などいつもと違ったところがあれば、気が付くことができます。また、親側で何かあったときも、カメラに向かって助けを呼ぶことも可能です。
設定が簡単であること
設定が複雑すぎて、カメラの設置を断念してしまう方もいるでしょう。設定が簡単ですぐに使えるものがいいですね。
ネット環境無しで使える高齢者見守りカメラの【オススメ3選】
ネット環境が無くても設置できる見守りカメラの中で、おすすめの商品をご紹介します。
みまもりCUBE
介護施設に導入実績もあるキューブ型のかわいい見守りカメラです。
とても小さく、カメラで見られているという心理的圧迫感もありません。親側は面倒な設定もなく、コンセントを挿すだけなので簡単に使用を始められます。
みまもりCUBEの特徴
1人暮らしの親の様子をリアルタイムで確認することができます。目で確かめられると安心ですね。
あらかじめ登録しておいた動作を検知すると画像と一緒にメールで知らせてくれます。カメラを見ていないときでも、連絡が来ることによりすぐに対応可能です。
内蔵のSDカードに約7日間分の映像が録画できます。例えば事故が起こったあとで映像を見返せば、何が原因だったかがわかり対策を考えることができますね。
電話のように話しをすることができます。カメラで姿を見ながら声が聞けるので表情などもわかり安心です。また、なにかあったときカメラに向かって助けを求めることができます。
カメラの設置は、見守り側からすると様子を知ることができて安心ですが、見守られる側からすると監視されているようでいやだという方もいます。指定の場所にモザイクをかけることも可能で、一定のプライバシーが守られます。
暗闇のなかでも白黒映像で様子を確認することができます。
パソコンに出力することにより長期間保存することができます。
ユーコとヨーコ
カメラにかわいいイラストが描かれており、お部屋のインテリアとしても素敵です。リアルタイムでの見守りに特化した商品になっています。
設置もコンセントに挿すだけで完了。さらに軽量なので移動した部屋にもっていくという使い方もできますね。
ユーコとヨーコの特徴
見守る側はアプリをインストールするだけで、簡単に様子を知ることができます。
アプリから話しかけることができます。普段は電話するタイミングをのがしていても、様子を見ながら気軽に声をかけることができますね。
映像がきれいなので表情や顔色などをハッキリと見ることができます。
夜間でも様子が見られるため、何かあったときもすぐに気づくことができますね。
PLANEX スマカメ
防犯カメラにも使用できる見守りカメラです。防水・防塵仕様のため屋外でも使えます。
PLANEX スマカメの特徴
200万画素の高画質なので、様子がハッキリとわかります。
左右175°の広角レンズでお部屋全体が写せるため、死角の少ない見守りができます。
高齢者の方の事故は、室内だけでなく庭で起こることもあり得ます。庭全体が映すことができれば、とっさの事故もすぐに把握できます。
深夜徘徊するなどの傾向がある場合、捜索する際に、どんな服装ででかけたかを知る必要があります。衣服の色がわかるカラー映像なら有効な手掛かりとなるでしょう。
カメラに内蔵されたマイクを通して話をすることができます。表情をみながら会話をすることで異変にも気づきやすくなりますね。
見守りカメラで解決できない課題とその対策
見守りカメラは離れて暮らす一人暮らしの親の様子を見ることができたり、とっさの事故などにすばやく対応できたりと大変便利です。
ただし、物理的にそばにいないということで、見守りカメラだけでは解決できない課題もあります。
カメラの不具合に対応できない
停電や電波の不具合などでカメラが使えなくなってしまうと様子がわからなくなってしまいます。
特に高齢の方は、機械が動かなくなったことへのあせりで、パニックになってしまうかもしれません。
対策
見守りカメラだけでなく、ほかのサービスも併用していると安心ですね。
たとえば、民間の見守りサービスなどは有効な対策の1つです。高齢者がひとりで不安なとき、相談できる窓口などもあります。
専門の人員が適切な提案をしてくれます。問題解決はもちろん、気持ちが落ち着くこともあるのでおすすめです。
もしものときに駆けつけることができない
カメラで様子を確認していて、事故などがあっても自分ではすぐには対応できません。
事態を把握しているのに、自らの手では何も助けられないことは、もどかしいですよね。
対策
もしものときのために、すぐに駆けつけることができる人と常に連絡をとっておきましょう。
親戚の方が近くにいればベストですが、ご近所の方でも状況を説明して連絡先を交換していると安心です。また、様々な会社が提供している「緊急駆けつけアリの高齢者見守りサービス」を利用するのもおすすめです。
★>>高齢者の見守りプランの各社比較
最も有名なサービスは、セコム社とアルソック社が展開する「高齢者向けの見守りサービス」です。詳しくは以下の記事で解説しています。
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