一人暮らしの高齢者にとって自宅の危険箇所を解説。主に転倒対策を!

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一人暮らしの高齢者の自宅での事故が増えています。

この記事では、実際の危険個所や具体的な対策ポイントをお伝えします。

目次

リビング・居間の危険箇所

テレビをみたりくつろいだり、1日のうちで一番長い時間を過ごしているかと思われるのがリビングや居間です。そんな日常の空間にこそ、危険箇所がたくさんあるので注意が必要なのです!

フローリング

高齢者の事故には転倒が多くみられます。つるつるとしたフローリングは滑りやすく、転倒のリスクが高いのです。何もないところでも突然ふらつきが起こり、転倒するということもあります。

高齢者の転倒は、しりもちをついた際に骨折するなど大きな事故がつながるため、十分な対策が必要です。

対策

まず第一に、滑らないようにすることが大切です。

1.ルームシューズの着用

滑り止めつきのルームシューズの着用がおすすめです。スリッパは脱げてしまうと逆に危険なので避けましょう。

2.滑りにくい床材に変える

防滑性のある床材に変えてしまう方法もあります。万が一の転倒時に、衝撃を吸収してくれる床材もあるので、状況にあわせて検討してみてください。

カーペットやラグマット

高齢になると足腰の筋力が衰え、すり足で歩く方が多くなります。わずかな段差ですが、ずれたカーペットやラグマットにつまずき転倒する事故が起こりやすいです。

対策

1.固定する

カーペットやラグマットのふちがめくれないように、両面テープやピンなどで固定しましょう

2.撤去する

足元の冷えや、ひざへの衝撃を緩和するためのカーペットやラグマットが、転倒の原因になってしまうのであれば本末転倒です。本当に必要な箇所以外は、思い切って撤去してしまうことも視野にいれてみてはいかがでしょうか。

こたつの布団

すり足で歩く高齢者の方にとって、実はこたつの布団は危険なのです。布団に足をとられ転倒するリスクをはらんでいます。

対策

こたつではない他の暖房器具を使用するということも、事故を防止するひとつの手段です。足元の冷えにはヒーターやカイロなどを活用するのもいいでしょう。床暖房を設置できれば根本的な対策になります。

電気コード

床にちらばった電気コードを跨ごうとして、ひっかかり転倒する事故が起こりやすいです。また、ひっかかったコードに引っ張られた電化製品が落ちてくるなどの危険もあります。

対策

1.コードはまとめる

できるだけコードはまとめて出しっぱなしにせず、生活動線上には置かないようにしましょう。

2.コードレスの家電に変える

たとえば掃除機などコードレスの家電があれば変えてしまうのもひとつの方法ですね。

新聞や雑誌・荷物など

床に置かれた新聞や雑誌を踏んで滑ると大変危険です。

対策

新聞や雑誌などは床に置かず、決まった場所にまとめて保管しましょう。決まった場所に保管できるよう、環境を整えることも大切です。

階段の危険箇所

足腰が弱ってきた高齢者にとって、階段の上り下りだけでもひと苦労です。とりわけ階段を上がるときよりも下りるときのほうが足腰に負担がかかり、かつ足元も見えにくいため危険なのです。

対策

1.手すりをつける

階段の上り下りの際、手すりがあればつかまることにより歩行の大きなサポートになります。もしものときに手すりにつかまることにより転倒を防止することにもなるでしょう。

2.荷物を置かない

階段上にある荷物を避けようとして体のバランスを崩し転倒してしまうかもしれません。階段にはなにも置かないのが鉄則です。

3.滑り止めをつける

階段の「へり」に滑り止めをつけることにより滑りにくくなるため、事故防止に役立ちます。

台所の危険箇所

毎日の食事の用意などで、台所を利用する時間は必然的に長くなります。滞在時間が長い場所は、やはり事故も起こりやすくなります。

キッチンマット

カーペット同様キッチンマットの「へり」に引っかかったり、滑ってしまったり危険です。

対策

1.キッチンマットを固定する。

マットを両面テープなどで固定したり下に滑り止めをつけたりしましょう。

2.キッチンマットを撤去する

キッチンマットを撤去することで事故発生のリスクを減らすことができます。キッチンマットは以外必要ない場合も多いですからね!

ガスコンロ

一番多いのはガスの消し忘れです。また、やけどや火の衣服などへの引火などがあげられます。火災のような深刻な事故につながる可能性があるため要注意ポイントです。

対策

1.IHコンロへ切り替える

安全装置がついているIHコンロへの切り替えをおすすめします。万が一消し忘れてもガスが漏れるということもなく、火を使わないので衣服への引火なども防げます。

2.なるべくコンロを使わない

IHコンロへの切り替えが難しい場合は、なるべくガスコンロを使わない工夫をしましょう。お湯は電気ポットで沸かしたり、料理もレンジを利用した調理方法にしたりするのが良いでしょう。

最近では、レンジでチンするだけで栄養満点の食事が出来る!そんな高齢者向け宅配食サービスもあります。

収納棚

キッチン周りの収納は高いところに設計されているものも多くあります。何かを取ろうとして踏み台などから足を踏み外し転倒してしまう事故が起こりやすいです。

対策

お鍋やお皿は手の届くところに収納しましょう。使い勝手も格段とよくなりますよ。

風呂・トイレの危険箇所

お風呂やトイレは狭い空間で座ったり立ったりするため、転倒などの事故が起きやすい空間です。毎日使用するものなので使い勝手がいいよう環境を整えるなど、事故への対策をしましょう。

風呂場の床

濡れていることで滑りやすくなっているうえ、石けんなどでさらに滑りやすさが増してしまいます。

対策

1.滑り止めマットを敷く

濡れても滑りにくいように滑り止め用のマットを敷きます。滑りにくくなるだけでなく、冷たい床に直接足が触れないというメリットもあります。

2.手すりをつける

体を洗ったり浴槽に移動したりなどの動作が多いため、つかまるところがあれば安心です。

3.腰掛イスを置く

安定したイスがあれば、体も洗いやすく転倒も防げます。また衣服の着脱の際にもバランスをくずして転倒する可能性が高くなるので、脱衣所にいすを置くのもおすすめします。

浴槽

浴槽に入るとき、高齢者にとっては大きな段差と感じられ、転倒しやすいです。

対策

1.手すりをつける

1か所ではなく浴槽に入るときと出るときの動線を考慮し、複数個所に設置すると体を支えやすいですね。

2.すのこを設置する

洗い場にすのこを設置することにより、浴槽との段差が緩和され出入りが楽になります。また滑り止め防止にも役立ちますよ。

温度差は危険

特に冬場は脱衣所が寒くいわゆる「ヒートショック」を起こす可能性があります。

対策

脱衣所に暖房器具を設置して、部屋との温度差を少なくしてからお風呂に入りましょう。脱衣所だけでなくお風呂場まで温めておくといいですね。

暖房器具は、濡れた体に風があたらないようオイルヒーターなどの温風が出ない輻射式(ふくしゃしき)のものをおすすめします。

トイレマット

わずかな段差や「めくれ」でも高齢者には転倒などの事故につながりかねません。

対策

マットを両面テープで固定したりすることもできますが、洗濯などの手間を考えると敷かないのがベストと言えます。

和式トイレ

足腰の弱くなった高齢者にとって深くかがまなければいけない和式トイレは大変な苦行です。立ち上がる際に体のバランスをくずして転倒するリスクもあります。

対策

可能であれば、洋式トイレに切り替えましょう。実は、和式トイレにかぶせるだけの簡単な製品もあるのです!ウォシュレットがついたものまでいろいろとあるので、お住いにあったものを検討してください。

玄関の危険箇所

家の出入りの際にも事故発生の危険は潜んでいます。靴を履いたり脱いだりと体のバランスをくずしやすい場所でもあります。

玄関マット

マットのへりに引っかかったり滑ったりして転倒することが予測されます。

対策

マットを両面テープで固定したり滑り止めをつけたりしましょう。特に必要性がないのであれば撤去してしまうことも検討しましょう。

あがり框(かまち)

日本の玄関は靴の着脱や衛生面から大きな段差があるところが多いですね。高齢者の方にとっては上り下りするだけでも一苦労です。

対策

1.手すりをつける

体を支えられるように捕まりやすいところに手すりをつけましょう。段差を上がるときだけでなく、下りるときも手すりがあるだけで事故が起こる確率がグッと減ります。

2.イスを置く

あがり框の段差は高いけれどイスほどの高さはありません。

あがり框に腰をかけて靴を履いた後、立ち上がる動作が高齢者の方にとってはふらつきの原因にもなります。イスに座って靴の着脱ができれば安心ですね。

夜間の危険

高齢者になると視力が落ちてくるため、特に暗がりは危険がいっぱいです。さらに夜間に起きてトイレに行く回数も増えるため転倒などの事故が起こりやすくなっています。

対策

1.常夜灯の設置

夜間に起きたとき見えやすいよう足元に常夜灯を設置するのをおすすめします。人感センサーの備わったライトでもいいですね。

2.同線の確保

夜間に起きてトイレに行くまでの動線上に危険なものがないか確認をしましょう。設置できるのであれば、つかまれる手すりなどがあるといいかもしれません。

日中・外出中の危険箇所

若いころと比べて思うように動かなくなったり、体力が衰えてきたりなどの理由から外出を控えがちな高齢者の方も多いかもしれません。

外出することは気分転換になったり、認知症の予防につながったりとメリットもたくさんあります。

体を動かすことによって日々の運動不足の解消にもなるでしょう。外には住み慣れた家の中とは違う危険も潜んでいるので、気をつけながらお出かけを楽しみたいですね。

道路

家の中とは違い高齢者の方にとっては高い段差がいっぱいです。歩道を歩いていても継ぎ目などの段差は次々と現れます。

対策

1.油断しない

通り慣れた道でも油断せず慎重に歩いてください。事前に段差や危険個所が確認できればいいですね。

2.歩行車を使う

手押しタイプの歩行車がおすすめです。歩行のサポートにもなるほか疲れたときはイスとして休憩することができます。

お買い物をしたものをいれられるので手で荷物を持つ必要がありません。ただし段差には気をつけて使用しましょう。

横断歩道

歩行速度が遅いため、渡っている途中に信号が点滅し、あわてて転倒などということが考えられます。早く歩くことは諦め、別の対策をしましょう。

対策

1.反射板をつける

夜間や夕ぐれ時は車から歩行者が見づらくなります。特に高齢者の方は黒っぽい服装が多いので気付かず事故につながるケースがあります。

明るい色の衣服にしたり反射板のついたキーホルダーやたすき、カバンなどを身に着けたりすると車からも見えやすく安心ですね。

2.出掛ける時間帯を調整する

前述の通り夜間や夕ぐれ時は車から歩行者が見えづらくなります。可能であれば明るい時間帯を選んでお出かけしましょう。

3.焦って渡らない

信号が赤に変わりそうになっていたら、渡らず次の青信号まで待つといいですね。

トイレ

高齢になってくるとトイレも近くなり回数も増えます。トイレがなくてあわてないように対策を考えましょう。

対策

事前にトイレの場所を確認できれば安心です。手すりがついた個室があるところがいいですね。

公共交通機関

電車やバスなど公共交通機関には段差が多いです。足腰の弱った高齢者の方が外出を控える理由としてバリアフリーになっていないところへの懸念があります。

対策

1.エレベーターや介助サポートを利用する

電車の駅などはほとんどの所でエレベーターが設置されています。困った場合は駅員の方に介助をお願いすることもできるので遠慮せずに利用しましょう。

2.混む時間帯を避ける

可能であれば、混む時間帯を避けて出かけるようにしましょう。座席に座れると急なゆれにも安心ですね。

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