高齢者見守り家電の種類とオススメ製品の紹介｜ポットやエアコン・冷蔵庫で見守りできる！

離れて暮らす高齢者の家族を「家電」が、見守ってくれるということをご存じですか？

家電といって思い浮かべるのは、冷蔵庫や洗濯機、掃除機にテレビなどですよね。家電には、カメラもついておらず、様子も見られないのに、どうやって見守りをするのか疑問に思う方も多いでしょう。

でも実際に、冷蔵庫などの家電で見守りできるのです。

高齢者向けの見守り家電について、基礎的な内容からおすすめ商品まで見ていきたいと思います。

高齢者向け見守り家電の機能と種類

見守り家電の仕組みや機能

家電を使った見守りの主な機能は「センサー」を利用したものです。

日常使う家電にセンサーをつけることで、使用頻度などから一定の生活リズムを把握し、高齢者の生活を見守る仕組みです。いつもと違う使用状況から、異変にも早く気づくことができます。

健康不安などから見守りは必要としているけど、カメラのような「監視されている」見守りには、抵抗感があるという方も多くいます。

家電を使った見守りは、このようなニーズにも、マッチしているといえるでしょう。

見守りができる家電の種類

現在よく使われている見守り家電の種類と機能を紹介します。

電球

電球にSIMが内蔵されており、電気の点灯や消灯を検知すると、見守る側にお知らせが届きます。電気の使用状況から安否を確認することができるほか、生活リズムも把握することができます。

エアコン

エアコンにセンサーが内蔵されているので、室内環境の把握や高齢者の方の行動を検知できます。高齢になってくると、気温の変化を感じにくくなるため、見守る側から室温が確認できれば安心です。

室内が高温になっているにも関わらず、自分自身では気が付かない場合も、見守る側が対処することが可能となります。

冷蔵庫

冷蔵庫の開閉センサーです。冷蔵庫の開閉は何かを食べたり飲んだりなど、食事にともなう行動のひとつですよね。

高齢者の方が冷蔵庫を使用することにより、きちんと食事を摂っていることがわかり、安否の確認にもなります。

電気ポット

高齢の方は、温かい飲み物を好む方も多いでしょう。電気ポットの使用状況を把握していれば、異変にもすばやく気づくことができます。

電池

専用の電池（単三など）を使用します。通常の電池で動作する家電に専用電池をセットし、電池を通じて見守る側にお知らせが届きます。

電池の使用状況により、高齢者の生活パターンを把握することができます。日常使っている家電に電池を入れるだけなので、簡単に使用開始できるのがポイントです。

高齢者見守り家電の選び方

見守られる側である高齢者が、「使っている家電」「使い方や頻度」を把握したうえで、選ぶことをおすすめします。

高齢者向けの見守り家電の選び方のうち、重要な点を紹介します。

使用頻度が多い家電

高齢者が、毎日使用している家電を選ぶようにしましょう。毎日使用するor使用パターンが決まっている家電であれば、イレギュラーが起きたときも気づきやすく、見守りの精度もあがります。

例えば、定期的にポットでお茶を飲む方には「電気ポット」を選んだり、三食きちんと料理を作る方なら「冷蔵庫」を選んだりなど、まずは高齢者の方の生活スタイルを確認することから始めてください。

ネット環境の有無

家電によっては、ネット環境が必要な物もあります。わざわざネット環境を導入するのは手間でコストも掛かるので、ネット環境なしで使用できるものを選ぶなど、臨機応変に対応しましょう。

大事なことは、高齢者の生活に適した家電を選ぶことです。

設置や操作のしやすさ

見守られる側と見守る側の双方で、扱いやすい家電がいいですよね。設置するための工事が必要であったり、操作が難しかったりすると見守ることに疲弊してしまいます。

家電は日常使うものなので、いつも通りの生活で、さりげなく見守れることが望ましいです。

高齢者向けの見守り家電のおすすめ製品紹介

高齢者の見守りに適している、おすすめの家電をご紹介します。

【電気ポット】みまもりほっとラインiポット

電気ポットの使用状況から安否の確認ができます。家電を利用した見守りサービスの先駆者的商品です。ポットに通信機器が内蔵されているので、ネット環境なしで使用でき設置工事も不要です。

できること

高齢者が電気ポットを使用した履歴が見守る側にメールで送られます。

食事のときやお茶などの飲み物を飲むときなど、お湯の使い方は1日の中でだいたい一定のものです。例えば、使用していなかったり、いつもと違う時間に使用していたりするということがあれば、生活に何かしらの変化があったというサイン。早めの対処ができますね。

また、軽く押すだけで給湯できたり、転倒時や傾斜時の湯もれを抑えたりなど、高齢者の方が使いやすいような工夫がされています。

こんな方におすすめ

定期的に電気ポットを使用する方におすすめです。また、iポットは見た目も普通のポットと変わらないので見守り機器に抵抗がある方にも適している家電です。

みまもりほっとライン

【電球】ハローライト

電気の点灯と消灯を検知します。高齢者の生活パターンに変化があれば、気づくことができます。電球にSIMが内蔵されているのでWi-Fi不要、取りつけるだけで使用できます。

できること

高齢者が電気をつけたり、消したりすると見守り側に通知が届きます。長時間、電気の使用がなかったり、ずっと電気がついていたりすると高齢者の生活パターンに変化が起こっている証拠。

よく過ごすお部屋に加えてトイレや玄関などに複数の電球をつけることで、細かな生活リズムが把握できるでしょう。

こんな方におすすめ

体が動くなど、比較的元気な高齢者に適した家電になります。また、いつも使っている電球を交換するだけなので、導入も簡単。見守られている圧迫感がないのでオススメです。

ハローライト販売サイト

ハローライト（異常時の訪問付き）※クロネコヤマトの提供

【電池】みまもり電池「MaBeee(マビー)」

日常使っている家電の電池を「MaBeee(マビー)」に交換するだけで、高齢者の生活パターンを把握することができます。使用には、見守る側と、見守られる側の両方にスマートフォンが必要です。

できること

単3電池を使用している製品であれば、「MaBeee(マビー)」に交換が可能です。トイレのウォシュレットやテレビ・エアコンのリモコン、血圧計などのあらゆる家電から、高齢者の生活リズムを確認することができます。

例えば、トイレの使用頻度から健康状態が把握できます。夜中に頻繁にトイレを使用していたら、不眠になっていないかなど、体調の確認をするきっかけになるでしょう。

暑い日にエアコンが使用されていなければ、室内温度が上がっているかもしれません。大変な事態になる前に熱中症を回避することもできるでしょう。テレビの使用有無がわかれば、普段通りの生活をしていることが確認できます。

こんな方におすすめ

ひとりで日常生活を送ることができる比較的元気な高齢者の方におすすめです。

MaBeee

【冷蔵庫・エアコン他】三菱電機「MeAMOR(ミアモーレ)」

三菱電機の対象家電をインターネットに接続し、専用アプリで見守ります。対象家電は「冷蔵庫」「エアコン」「給湯器」です。ネット環境が必要になります。

できること

冷蔵庫やエアコン、給湯器の使用状況から高齢者の生活リズムを把握することができます。冷蔵庫の開閉から食事時間の推測や安否の確認が可能です。長時間、冷蔵庫の開閉がない場合は、異変が起こっているかもしれません。

また、エアコンでは行動を検知したり室内温度の環境を、整えたりすることができます。部屋の温度が高すぎるなどの異常を、見守る側にお知らせする機能もあります。見守る側から室温が分かるので、熱中症などの重大な事態を避けることができます、

こんな方におすすめ

生活に必要不可欠な家電を使用しているので、日常になじんだ見守りができます。監視されているような見守りサービスに抵抗がある高齢者におすすめです。介護まで必要としないけれど、健康不安などがある自立した方に適しているでしょう。

MeAMOR(ミアモーレ)

見守り家電の課題・デメリット

高齢者向け見守り家電の課題・デメリットは・・・？

ズバリ、それは

緊急事態発生時でも、誰かが駆けつけて対処してくれるわけではない。

これは非常に重要なことです。

「万が一の事態発生」のお知らせが届いたとしても、高齢者宅の近所に頼れる隣人などがいなければ、即座に救助することができないのです。

発見が遅れる「孤独死」などは防止できるかもしれませんが、救助することは現実的に難しい。という課題が残ります。

よって、万が一の事態に備えて誰かが駆けつける体制を作ることが非常に重要です。

近隣に「即座に行動してくれる頼れる人」がいない場合は、警備会社が提供する高齢者向けの駆けつけサービスを利用するのも１つの手です。

大手２社のサービスについて、以下の記事に詳しく記述したので参考になさってください。

セコムの親の見守りプラン

ALSOKの高齢者見守りサービス